今は、穏やかな様子を見せている風景も、
歴史の中で、幾度も繁栄と荒廃を繰り返してきたことを、感じることがあります。
そんな一つ、セリヌンテ(セリヌス)は、
紀元前5世紀頃、
今のイタリアのシチリア島に、古代ギリシャ人が作った植民都市だったそう。
広大な台地に、たくさんの神殿群と、
アクロポリスとネクロポリスが広がっていたそうです。
一つ一つの柱が、太くて力強いですね。
かつてのギリシャの勢いと繁栄を感じます。
繁栄を極めていましたが、
お隣の都市セジェスタと、長いことライバル関係にあり、
結局、セリヌンテは、
セジェスタの同盟国であったカルタゴに、滅ぼされてしまったそう。
街は破壊され、多くの住人が虐殺、
残った人達も、奴隷にされ…
その後、カルタゴに支配されましたが、
結局、その後起こった大地震で、街は壊滅。
その後は、
かつて神殿群のあったこの場所は、
格好の採石場になったとか…
ずっと放置されていたのが、
近年になって、調査や修復が行われたようです。
でも、
規模も大きいし、まだまだのようですね 。
セリヌンテは、海に面していて、
きっと、美しいギリシャ都市で、
当時の人々も、ここで生き生きと生活していたのでしょうね。
2000年以上前から、時が止まったような風景です。
(2013.1月 撮影)
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